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 早稲田大学NTTコムウェアNECは2003年2月19日,大学事務システムを全国の大学に無償で提供すると発表した。大学事務システムの名称は「WISDOM/U(ウィズダムフォーユー,Web-based Information Systems -- Development and Operation Model for Universities)」。Linux,PostgreSQL,PHPといったオープンソース・ソフトウエアを使用している。セキュリティ関係を除くすべてのソース・コードも提供し,利用大学が直接カスタマイズできるようにする。

 システムは,5つのモジュールで構成される。(1)予算編成,入金管理などの「財務」モジュール,(2)人事管理,給与,各期手当てなどの「人事・給与・厚生」モジュール,(3)入試,学籍,履修,学費などの「教学」モジュール,(4)共有情報データベース管理などの「共通」モジュール,(5)会費管理などの「校友会」モジュールである。サーバーはLinuxで,クライアント側はWWWブラウザおよびAccess2000を使用する。

 現在,個々の大学がそれぞれ独自のシステムを構築しているが,基本となる事務業務については、大学間で共通する部分が多い。早稲田大学などは,システム無償提供して共有することで,投資効率を大幅に高められると見ている。また,利用する大学から改善の状況や要望をフィードバックしてもらうことで,機能を拡充できるとしている。

 プロトタイプの完成は,2003年3月を予定している。2003年9月には,全利用大学で構成する「大学事務システムプロトタイプユーザー会(仮称)」を設立する。2003年3月20日には,日本私立大学連盟の加盟校への説明会を開催する予定。

 業務アプリケーションをソース・コードを含め無償公開する動きは,日本医師会「日医標準レセプトソフト」を公開しているほか,ニユー・トーキヨーが受発注システム「セルベッサ」や宴会予約システム「ガラガラドア」を公開するなど,広まりつつある。

(高橋 信頼=日経オープンシステム)