マイクロソフトは11月7日,開発者向けに.NETテクノロジ関連の情報を提供するWebサイト「MSDN Online .NET Information」で新たに五つの技術文書を公開した。.NETフレームワークで利用可能な新しいユーザー・インタフェースのパッケージ「Win Forms」の詳細や,サーバーサイド・スクリプト環境の新版「Active Server Pages+」(ASP+)を使ったWebアプリケーション開発手法などが日本語で読めるようになった。
同社が今回公開した技術文書は,(1)Microsoft .NET FrameworkによるWindowsベースアプリケーションの作成 ,(2)ASP+ DataGridコントロールによるマスタ/詳細ビューの作成,(3)Visual BasicユーザーのためのASP+とWeb Forms,(4)Web Formsのご紹介,そして(5)C++用マネージ拡張。(1)は前述のWin Formsを説明したもの。(2)~(4)は,ASP+と同時に新たに追加されるGUIツールとコントロールの紹介。(5)は,.NET対応アプリケーションを開発するためにVisual C++を拡張する言語拡張セットの解説である。
米Microsoftは9月末の時点で,開発ツール・スイートの新版「Visual Studio.NET」のベータ版をまもなく配布すると予告していた(関連記事はこちら)。ところが11月8日現在,まだ配布は開始していない。技術文書を読むだけでは理解しにくい部分があるだけに,Microsoftは開発者が.NETフレームワークへの関心を失わないうちに,Visual Studio.NETのベータ版を提供すべきだろう。(日経ソフトウエア)