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 米Inpriseは11月14日,社名を「Borland Software Corporation」に変更すると発表した。法的な正式名称の変更には時間がかかるため,完了するのは2001年第1四半期を予定している。NASDAQ市場での株式のシンボルは「INPR」から「BORL」になる見込み。同社のDale Fuller社長兼CEO(最高経営責任者)は「Borlandという名前の影響力を私たちは認識しているし,今回の社名変更は市場で我々を区別しやすくするのに役立つだろう」と述べている。

 今回の社名変更は,Fuller社長が前任者Delbert Yocam氏の路線を徹底的に払しょくするのが狙いだと考えてよい。InpriseはもともとBorland Internationalという社名だった。しかし,アプリケーション部門などに手を広げて業績が悪化,1996年12月にYocam氏が会長兼CEOに着任してリストラクチャリングに腕を振るった。そして98年4月には,BorlandからInpriseへと社名を変更した。この社名変更は,同社の強みである開発ツールを大企業のシステム部門に販売するというYocam氏の経営方針を象徴していた。

 ところがYocam氏の時代は長く続かず,99年3月に辞任。同年4月にはDale Fuller氏が社長兼CEO(当初は暫定CEO)に就任した。Fuller氏はシステム部門から実際にプログラムを書くプログラマにターゲットを切り替えた。昔のBorlandを最も強く支持していた人々である。そこで,2000年に入って対外的に「Inprise/Borland」という呼称を使うようになり,10月にはそれが「Borland」と変わった。正式な社名の変更も時間の問題であると見られていた。

 日本法人のインプライズも,米国本社の社名変更が完了した時点で社名を変更する。新社名は決定していない。「ボーランド ソフトウェア」となるのが順当とみられるが,単に「ボーランド」とする案も浮上しているようだ。

 一方,インプライズ日本法人は11月14日,11月1日付けで安藤由男常務取締役が代表取締役社長に就任したことを発表した。同社では4月30日に長年社長を務めた大木博氏が代表取締役社長を退任,それ以来大和茂氏が代表取締役として同社を代表してきた。実際には社長は不在のまま,大和代表取締役,安藤常務,井津国一郎常務取締役の3氏の話し合いで経営を進めてきた。今回大和氏は常務取締役になり,井津氏は常務として留任する。

(日経ソフトウエア)