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 マイクロソフトは12月11日,開発ツールの次期版「Visual Studio.NET」の日本語ベータ版(ベータ1)の提供を開始した。これは11月に米国で配布されたBeta1を日本語化したもの。MSDNユニバーサル会員は,Webサイトからダウンロードできる。また,一般のユーザーもFAXで申し込むことにより,CD-ROMを入手できる。ただし,部材費および送料の3150円が必要。発送は2001年1月下旬からとなる。FAX用紙など詳細は同社Webサイトを参照。

 マイクロソフトは7月に,Visual Studio.NET Technical Previewという体験版を開発者向けに配布した。ただし,これは同社が用意したシナリオ以外のアプリケーション開発はまったくテストされていないものだっだ。今回の日本語ベータ版では,ドキュメント以外の日本語化を進めると同時に,主要な機能を実装した。

 なかでも,Visual Basic.NETへ移行する作業を支援する「アップグレード・ウィザード」は,ベータ1で初お目見えした新機能だ(Technical Previewには実装されていない)。米Microsoftは以前からこの機能を告知しており,プログラマの関心を集めていた。

 Visual Basicは.NETで大幅に変更になる。残念ながら従来のVisual Basicの言語やフォームは,.NETバージョンとは互換性がない。したがって,既存のほとんどのプロジェクトは修正が必要になる。アップグレード・ウィザードは,この修正作業を支援するものだ。  Visual Basic.NETで既存のプロジェクトを開くと,自動的にウィザードが起動する。いくつかの質問に答えて実行すると,修正が必要なコードを列挙したレポートを作成する。また,該当のコード内にもコメントを挿入し,どのように修正すべきかを指示する。

 ただし,これでわかるように,このウィザードは基本的に指示するだけで,実際の修正作業はユーザーが行わねばならない。一部の修正(Visual Basic.NETでサポートされないVariant型の変換など)を自動的に行う部分もあるが,それはほんのわずかだ。したがって,Visual Basicのプログラマは,.NETに移行する際にかなりの労力が必要になることを覚悟しなければならない。ぜひ自分のコードで試してみるといい。.NETバージョンでどれだけ変わるかが体験できる。Visual Basic.NETについては,日経ソフトウエアのWebサイトのWebスペシャルにあるレビュー記事も参考にしてほしい。

(日経ソフトウエア)

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