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 シリウスは12月12日,大規模Webサイト構築用アプリケーション・フレームワークSpectra 1.0.1Jを発表した。同社が販売するWebアプリケーション・サーバーColdFusionの開発元である米Allaireが開発した製品の日本語版で,ColdFusion上で動作する。出荷開始は12月末を予定している。

 Spectraは,電子商取引などを目的とした大規模Webサイトを構築する際に必要な機能を提供するアプリケーション・フレームワーク。主な機能は以下の六つ。(1)Webページなどのコンテンツ管理,(2)表示するコンテンツの内容などを顧客に応じて変更するパーソナライゼーション,(3)ユーザー認証や動作ごとのアクセス管理などのセキュリティ・サービス,(4)ページ・アクセス情報の収集と分析/レポート,(5)業務プロセスの管理/自動化,(6)XMLをベースにしたデータ交換の仕組みであるWDDX(Web Distributed Data Exchange)を使ったほかのサイトとの情報/サービスのやり取り。これらの機能は,ColdFusion独自のスクリプト言語CFML(ColdFusion Markup Language)の拡張タグとして簡単に呼び出せるようになっており,CFMLの「売り」である習得のしやすさと高い生産性を生かして短期間でサイトを構築できるのが特徴だ。

 Webページをはじめとするすべてのデータはオブジェクトとして管理され,開発はオブジェクトの型(C++やJavaのクラスに相当)を作成して属性を設定し,その振る舞いを記述するハンドラをCFMLで書くことによって進める。あらかじめデフォルトのハンドラを用意しているため,開発者はカスタマイズが必要な部分だけをコーディングすればよい。また,オブジェクトの内容の保存/復元はOracleやSybaseなどのリレーショナル・データベースとの間でXMLを利用して透過的に行うため,開発者がデータベースを直接アクセスするコードを書く必要もない。フルテキスト検索などの機能も用意する。

 対応プラットフォームはWindows NT/2000で,動作には別途ColdFusion Enterprise 4.5Jが必要。英語版と違い,Solaris上での動作はサポートしていない。価格は320万円(1サーバー・ライセンス)だが,2001年3月末まで同社のビジネス・パートナ向けに160万円で販売するキャンペーンを実施する。

 同製品の記者向け説明会では米AllaireのJack Lull上級副社長が同席し,今後の製品戦略について語った。それによれば,ColdFusionと同社が販売しているJSP(JavaServer Pages)/サーブレット実行環境JRunでランタイムを共通化していくという。現在,ColdFusionはC++ベースのエンジンを使用しているが「大規模WebシステムがJavaに向かいつつあることなどを考慮して」(Lull氏)JRunと同じくJ2EE(Java2 Enterprise Edition)ベースのエンジンにしていく考えだ。ただし,CFMLは今後もサポートしていくという。

 具体的には,2001年第2四半期にColdFusionの次期バージョン5.0を,第3四半期にJRunの次期バージョン4.0を出荷する。両製品のその次のバージョンであるNeo,Trinity(コードネーム)で,ColdFusionがJRunのJ2EEエンジンをベースとしたものになる予定だ。

 Spectraについては,2001年上半期にSpectra 1.5(コードネームTardis)を,下半期にその次のバージョンDharmaを出荷する。2002年上半期に出荷するNirvanaは,J2EEベースのものになる。なお,ColdFusionの販売実績は日本で1200社,3500ライセンスという。

(日経ソフトウエア)