PR
 米Microsoftは3月5日,「Visual Studio.NET Open Tools Platform」を発表した。これは,(1)Visual Studio.NET,(2)Visual Studio Integration SDK,(3)Visual Studio for Applications SDK,という三つのソフトウエアの総称である。(1)は開発ツールVisual Studioの次期バージョンで,同社が2001年中の発売を計画しているもの。(2)は他社がソフトウエアをVisual Studioに統合して販売するための開発キット。(3)はWebアプリケーションをカスタマイズしやすくするための開発キットである(関連記事はこちら)。

 (2)と(3)を入手して利用するには,米MicrosoftのVisual Studio Integration Programに参加し,契約を結ぶ必要がある。現在契約を結んでこれを利用した製品の開発を進めている会社は30社以上あるという。米Compuware米Rational Software米Rouge Wave SoftwareのStingray Division米NeoVision Systems米Data Dynamics米InCert Software米RadView SoftwareカナダActiveState英Marlborough Stirling米IntelイスラエルMutek Solutions富士通の子会社である米Fujitsu Software米Crystal Decisions(旧Seagate Software)米Epicor Software米netIQオーストラリアCi Technologiesなどだ。採用を検討している企業の数も50社を超えるという。

 ただ,発表資料を読む限りでは,新しい名前が付いた,ということ以外に新味は感じられない。賛同会社も,Visual Studio.NETを発表した2000年夏から大きく変わっている様子はない。同社が今回の統一名称を使って,今後どのような新たな戦略を打ち出すのかが注目されよう。

(日経ソフトウエア)