今回発表した新版では,プログラム品質の向上につながる機能を追加した。例えば,仕様書およびプログラムにバージョンを設定し,任意のバージョン間の変更点を表示/印刷できるようになった。その際,単にファイル単位の差分を表示するのではなく,「どのクラスが変更されたのか」といった差異が分かるようにした。また,ファイル,クラス,関数といった単位で,変数やコメントの数,ネストの深さなどの統計情報を出力可能になったので,バグ修正やテストを行う際の資料としても活用できそうだ。
そのほか,開発中のプログラムや不完全なファイル構成のソースからドキュメントを生成する「簡易解析」機能も加わった。これにより,先にヘッダー・ファイルだけを作成してドキュメントを生成するといったことが可能になる。
同社は今後,マイクロソフトのVisual Studio次期版「Visual Studio.NET」に対応した仕様書工房シリーズを開発する予定。発売時期などの詳細は未定だが,新言語のC#への対応も検討している。