東陽テクニカは10月をめどに,米Perforce Softwareが開発したソフトウエア構成管理ツール「Perforce」日本語版の出荷を開始する。
Perforceは,プログラムのソースコードの変更点を追跡したり,バージョンを管理するためのツール。大規模システム開発のほかに,複数の場所に分かれてシステムの開発・修正を行う場合や,似たような複数のアプリケーションを開発するためにソースコードを共用する場合に役立つ。
1ライセンスあたりの価格は12万円で,競合製品である日本ラショナルソフトウェアのClearCaseや米MerantのPVCSに比べて,約1/4に抑えた。ファイルの履歴管理データベースを置くPerforceサーバーと,開発を行っているクライアントとの通信にTCP/IPを用い,データ転送量を減らしたこと,履歴変更情報に基づいてデータベースを更新するのに必要な時間が短いことなどが特徴。
クライアント・モジュールは,Solaris版,Windows NT/2000版を先行し,その後Linuxなど他のOS版に取り組むという。東陽テクニカはすでに営業活動を開始しており,8月末までに日本語版のベータ版を公開する計画だ。