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 Webアプリケーション開発用スクリプト言語PHP(Hypertext Preprocessor)の関連ツール・ベンダーとして知られるイスラエルZend TechnologiesのDoron Gerstel社長兼CEOが来日。記者との会見に応じた。会見の要旨は以下の通り。同社はスクリプト実行エンジン「Zend Engine」を無償でPHPの開発コミュニティに提供する一方,PHPの関連ツールを有償販売することで収益を出している。

――2002年はどのような製品を投入するのですか。

 我々は自社の製品を,開発(Development),配布(Deployment),運用(Operation)の三つに大きくカテゴライズしてる。今年はこれら三つに対応した製品を続々と投入する。開発ツール分野では,2月に「Zend Studio 2.0」をリリースする。これは従来のPHP開発ツールZend IDEを発展させたもので,PHPスクリプトの編集機能やデバッガ機能などを備えている。5月にはエンタープライズ向けに「Zend Studio 3.0」を出荷する予定だ。こちらは,Zend Studio 2.0の機能に加えて,ソースコードのプロファイリング機能や分析機能を搭載する。

――配布ツールや運用ツールは,すでに国内総販売代理店であるテンアートニが日本語化していますね。

 配布ツールではPHPスクリプトを中間コードに変換して暗号化する「Zend Encoder Unlimited」,運用ツールではPHPの処理性能を高速化させる「Zend Accelerator」の日本語版がある。まず2月に「Zend Encoder 2.0」を,5月をメドにPHPアプリケーションのライセンスを管理する「Zend License Manager」を,2002年末までにZend Studio 3.0と連携可能なPHPアプリケーション分析ツール「Zend Analyzer」を投入する。Encoderによる暗号化は,Web経由でASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)としても提供する。いずれも,日本語版はテンアートニが随時提供していく予定だ。

――御社製品が米Microsoftの .NET(ドットネット)と連携するようなことはあるのでしょうか?

 .NETには我々も強い関心がある。MicrosoftもPHP技術に興味を持っているようで,我々にコンタクトがあった。いずれは,.NET環境でPHPアプリケーションが動くようになるかもしれない。今後,.NETとPHPを連携させる技術が出てくる可能性もある。

――PHPの次期バージョンと御社製品はどのような関係なのでしょうか?

 現在のPHP 4.0には我々が開発したZend Engine 1.0が搭載されている。次期バージョンのPHP 5.0では,これに代わってオブジェクト指向技術を導入したZend Engine 2.0が使われる予定だ。これにより,JavaやCOM(Component Object Model)で開発されたソフトウエア・コンポーネントとも連携できるようになるだろう。

(日経ソフトウエア)