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 米Microsoftは7月23日,.NET Frameworkで動作するOracleデータベース接続用クラスライブラリ「Microsoft .NET Framework Data Provider for Oracle」を発表した。同社の開発環境Visual Studio(VS).NETに含まれるC#やVisual Basic(VB).NETなどのプログラミング言語を使って,Oracleデータベースに接続するアプリケーションを開発する際に使う。これまで利用できたOLE DBを介してOracleに接続する方法に比べると性能がよいうえ,Oracleの現行バージョン9iのデータ型をすべて利用できる,リファレンス・カーソルなどのOracle独自の機能を使える,などの特徴があるという。ソフトはこちらからダウンロードできる。ダウンロードするファイル「oracle_net.msi」の大きさは1.31MBである。ダウンロードしてインストールしてみたところ,日本語Windows 2000(SP2),Visual Basic .NET Standard日本語版の環境でも目立った問題はないようだ。

 .NET Framework Data Provider for Oracleの本体はSystem.Data.OracleClient.dllで,ネームスペース名はSystem.Data.OracleClientだ。dllファイルには,OracleBFile,OracleCommand,OracleCommandBuilder,OracleConnection,OracleDataAdapter,OracleDataReader,OracleException,OracleInfoMessageEventArgs,OracleLob,OracleParameter,OraclePermission,OraclePermissionAttribute,OracleRowUpdatedEventArgs,OracleRowUpdatingEventArgs,OracleTransactionなどのクラスが用意されている。このうち,OracleCommand,OracleCommandBuilder,OracleConnection,OracleDataAdapterは,VS .NETの統合開発環境のツールボックスにコンポーネントとして登録し,そこからフォームに貼り付けて利用することも可能だ。

 Microsoftは以前から自社のデータベース製品SQL Server向けに,.NET環境でOLE DBを介さずデータベースに接続できるクラスライブラリ「SQL Server Managed Provider」を提供している。だが,.NET環境でOracleに接続するには「Microsoft OLE DB Provider for Oracle」に,OleDbConnectionクラス,OleDbAdapterクラスなどを組み合わせる必要があった。今回のOracle用クラスライブラリの提供で,データベース・アプリケーションを開発する際のSQL ServerとOracleの差がなくなったと言えそうだ。一方,米Oracleは,VBアプリケーションなどからOracleへ接続するソフトとしてOO4O(Oracle Objects for OLE)を提供してきた。これはOLE(Object Linking and Embedding)やCOM(Component Object Model)をベースにしているが,VS .NETからも利用できる。Oracleが .NET専用の接続ソフトを提供する計画は現時点ではなさそうだ。

(日経ソフトウエア)