クリスタルディシジョンズは9月3日,レポーティング(帳票作成)ツールの新バージョン,Crystal Reports 9(CR9)の日本語版を発表,出荷を開始した。米Crystal Decisionsが英語版を8月19日に発表,出荷開始したのに続くもの。日本での製品は主にビジネス・ユーザー向けのProfessional,ソフト開発者向けのDeveloperとAdvancedという3エディションがあり,価格はそれぞれ9万円から,11万円から,36万円からとなっている。

 CR9の改良点は,(1)Javaおよび .NETでのソフト開発に利用できるようにした,(2)付属のサーバー・ソフト「Report Application Server(RAS)」でWeb経由のレポート提供を可能にした,(3)Microsoft Office XPのスマートタグに対応した,など(ただし,(1)(2)はDeveloperとAdvancedのみ)。これまでCrystal Reportsが提供したAPI(Application Programming Interface)はWindowsのCOM(Component Object Model)をベースとしたものだけだったが,今回Java SDKと.NET SDKを追加した。Java SDKはJARファイルに入ったJavaのクラスライブラリを中核としたもので,SwingやAWT(Abstract Window Toolkit)を使ったJavaアプリケーション,J2EEベースのWebアプリケーションから利用できる。JavaBeansからデータを受け取る仕組みも用意した。.NETへの対応は,Visual Studio .NET(Professional以上)に付属するCrystal Reports for .NETですでに行っていたが,単体販売する製品としては,今回のバージョンが初めてのものになる。

 RASは,従来版が持っていたCrystal Reports Print Engineを大幅に機能拡張したサーバー・ソフトウエアだ。印刷をする際と同様の手順で,レポートをWebサイト経由で配布することが可能になる。Webブラウザ(携帯電話や携帯情報端末含む)で見るだけでなく,PDF,Excel形式,RTF(Rich Text Format),XML(Extensible Markup Language)などの形式で出力できるという。

 CR9の動作OSは,Windows 98SE/Me/NT4SP6a/2000SP2/XP Professional。RASを動かすにはNT4SP6a/2000SP2が必要である。同社は同日,OLAP(Online Analytical Processing)ソフトの新版Crystal Analysis Professional 8.5(7万2000円から)も発表した。また,2003年前半には企業全体で帳票を活用するためのソフトの新版Crystal Enterprise 9を製品化する予定であることも明らかにした。

(日経ソフトウエア)