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 米Macromediaは3月29日,Web環境におけるリッチ・クライアント構築に対応したサーバーサイド・スクリプト処理システム「Flex」の出荷を開始した。Flashをユーザー・インタフェース(UI)として利用するリッチ・クライアントのWebアプリケーションを,XML(Extensible Markup Language)ベースの言語で開発できるのが特徴。

 Flexの実体はJ2EE(Java 2 Platform, Enterprise Edition)サーバー上で動くJavaアプリケーションである。コンテンツ開発者は,XMLをベースとした独自言語「MXML(Macromedia Flex Markup Language)」が備えるタグや,ECMAScript準拠のスクリプトを使ってブラウザに表示するページのデータを記述する。Flexは,様々なユーザー・インタフェース部品をクラスライブラリとしてあらかじめ用意しており,MXMLページの要求(リクエスト)を受け取ると,ページ・データに基づいてFlashコンテンツを動的に生成してブラウザに送信する。

 MXMLページはXML形式のテキスト・データとして記述するので,汎用のXMLエディタやテキスト・エディタを使って作成・編集できる。Macromedia Flash MXなどのデザイナ向けツールを使う必要がない。Macromediaは現在,同社のHTMLオーサリング・ツール「Dreamweaver」をベースとしたビジュアルなMXMLページ開発環境「Brady(開発コード名)」を開発中である。また米IBMと共同で,オープンソースの開発環境「Eclipse Platform」のMXMLページ作成用プラグイン「Partridge(同)」の開発も進めている。

 MacromediaはFlexを「プレゼンテーション・サーバー」と位置付け,Webアプリケーションのユーザー・インタフェース部分を生成する機能に特化している。バックエンドでビジネス・ロジックを処理するシステムはJ2EEアプリケーション・サーバー上に構築し,MXMLページ内のスクリプトから呼び出して利用する。

 価格はサーバー・ライセンスが1万2000ドルから。このほか60日間インターネット上のサーバーで試用できるトライアル版をMacromediaのオンライン・ストアで8ドル99セントで購入できる。トライアル版は試用期間を過ぎた後も,開発用途を目的とした「開発者ライセンス」として利用できる。.NET Framework上で動作するバージョンも2004年中に出荷する予定である。

(日経ソフトウエア)