「Cyberprise Server」は,Cyberprise全体の基盤となるソフト。ユーザー管理,ライセンス管理なども行う。「Cyberprise Host」は,メインフレーム,AS/400,UNIXマシンなどで動いている既存アプリケーションをWeb経由でユーザーに提供する。Webブラウザが動くさまざまなクライアントで既存アプリケーションが利用できるようになる。
このほか,データベースを利用したWebアプリケーションの開発を行う「Cyberprise Tools(DBAppデベロッパー)」,データベースへのアクセスおよびレポーティング・サービスを提供する「Cyberprise Data(DBAppパブリッシャー)」,ユーザー属性に合わせた形でWebブラウザに情報を提供する「Cyberprise Channels」,コンサルティングや技術サポートなどのサービス「Cyberprise Service」などの製品/サービスがあり,国内でも今年後半から順次投入していく予定。
「Cyberprise Server」は,Windows NT4.0(Service Pack 3以上)で動作し,IIS3.0以上が必要。「Cyberprise Host」を利用するクライアントは,Internet Explorer3.02以上かNetscape Navigator 3.0以上が必要。価格はServerが400万円,Hostが10万円。Hostに同時接続するクライアントの1ライセンスが4万円。
米Wall DataのCEO(最高経営責任者)兼社長のJohn R.Wall氏にインタビューした。
--Cyberpriseの競合製品は何か。
既存のWeb構築ツールは,Webシステムを一から作りましょう,というものだ。一方Cyberpriseは,既存のシステムをそのままWebシステムに載せることができるので,その点が違う。また新規のWebアプリケーションを作る際に必要になるサーバー・コンポーネントなどを開発するツールまで手掛けるつもりはない。したがって,ほかの製品とは競合するのではなく,補完しあっていくことになる。
--このような製品を販売するためには,コンピュータ・メーカーとの連携が必要なのではないか。
確かにそうだ。HP-UXで動くCyberpriseは米Hewlett-Packardと共同で開発している。また,メインフレーマとの協力関係も必要なので,現在そのためのアプローチもしている。