マイクロソフトは6月17日,Windows 98日本語版を7月25日に出荷開始すると発表した。米国では6月25日の出荷開始を予定しており,ほぼ1カ月おいて日本語版を投入することになる。価格は2万4800円(推定小売価格)。Windows 95またはWindows 3.1ユーザー向けのアップグレードは,1万3800円(同)となる。  Windows 98は,(1)システム起動時間の短縮,(2)インターネット・アプリケーションの融合,(3)USBやIEEE1394などの新インタフェースの採用による周辺機器との接続性向上,といった多くの新機能が盛り込まれている。しかし,「Windows 95出荷時ほどの大騒ぎにはならないだろう」(マイクロソフトの成毛真社長)と,関係者の態度はきわめて冷静だ。

 発表の席で,米MicrosoftのBill Gates会長兼CEO(最高経営責任者)は「今後は家電とパソコンの融合がさらに進む」と語り,「そのためにも研究開発費を増やし,音声認識や自然言語処理,手書き認識,視覚認識などの技術を活用して操作性の向上を図っていく」と続けた。また,米国で決着がついていない司法省との争いについては「この問題で開発計画が遅れるようなことはない」と自信を見せた。

 今回の発表の席には,日本電気の金子尚志社長,富士通の関澤義社長,松下電器産業の森下洋一社長,東芝の西室泰三社長(ビデオで参加)など,国産パソコン・ベンダー大手のトップがずらりと顔をそろえた。中でも目立ったのが,ソニーの出井伸之社長の存在だ。Microsoftはソニーと98年4月に,Windows CEとコンシューマ向けAV機器を統合する技術で提携したばかり。出井社長は発表会の最後に,壇上でGate会長の隣に立つなど,強くその存在をアピールした。

 Gates会長は「今後はWindowsCEが,携帯情報機器からテレビ,自動車機器などの組み込み機器に採用され,パソコンよりも大きな市場になる」と述べ,WindowsがもはやパソコンだけのOSではないことをあらためて強調した。