ニューロン・データ・ジャパンは6月末に,Javaベースのアプリケーション開発支援ツールElements Advisorの日本語版を出荷開始する。ビジネス・アプリケーションで使うロジックを「ビジネス・ルール」として独立させ,そのルールを作成することでアプリケーションを実現できるのが特徴。これで開発や保守がしやすくなるうえ,ルール化したノウハウを生かした高度なアプリケーションを構築できるという。英語版は2月から販売していたが,今回GUIやドキュメントを日本語化した上で本格的な販売活動を開始する。

 Elements Advisorは,全面的にオブジェクト指向技術を採用。アプリケーションを構築するときには,まずRoseなどのオブジェクト指向上流ツールで,アプリケーションの構築に必要なオブジェクト・モデルを作成する。ここで例えば「顧客」や「在庫」などのオブジェクトを作成し,それらのオブジェクトの制約条件(いつ,どのようなことが発生するとオブジェクトの状態がどう変わるか)を決める。この制約条件がビジネス・ルールになる。ここでユニークなのは,オブジェクトにはメソッドを持たせず,処理はすべてルールで記述すること。再利用性や保守性を高めるためだ。

 使用するオブジェクトをElements Advisorで記述することもできるし,JavaオブジェクトやActiveXコントロールなど他のオブジェクトを使うこともできる。RDBのデータをオブジェクトとして利用することも可能。ERP(統合業務)パッケージのR/3の機能もオブジェクトとして使えるという。このような外部のオブジェクトは,CORBA(Common Object Request Broker Architecture)やDCOM(Distributed Component Object Model)を使ってインポートする。

 ビジネス・ルールは,ルール・エディタという支援機能で容易に作成できるようになっている。作成したビジネス・ルールの実行/制御は,Elements Advisorの持つルール・エンジンが行う。ルール・エンジンはJavaクラスライブラリの形で提供されるため,例えばルールとエンジンをServletなどに埋め込んでWeb環境で利用することもできる。

 稼働環境は,Windows 95/NTおよびSolaris。Javaコンパイラ/VMはJDK1.1.5を推奨。価格は開発版が180万円,開発版と5ユーザー分の運用ライセンス,1年間の保守,4日間のトレーニングを込みにしたスタータ・パックは229万円。