米Sybaseは8月10日,企業向け統合開発環境Enterprise Application Studioを発表した。98年第4四半期に登場する予定だ。

 製品はWebアプリケーション・サーバーEnterprise Application Server,データベース構築ツールのPowerBuilder,Javaアプリケーション開発ツールのPowerJで構成される。Enterprise Application Serverは,同社のトランザクション・サーバーのJaguarCTSや,WebサーバーのPowerDynamoを統合する形で実現するもの。PowerBuilderやPowerJともシームレスに連携可能にする。JavaBeans,HTML,COM,CORBAといった,現在標準化されているさまざまなコンポーネント・モデルをすべて網羅する企業規模の開発環境を提供するのが狙い。  Enterprise Application Serverの最初のバージョンには,JaguarCTS2.0が組み込まれる。JaguarCTS2.0は(1)CORBA2.2対応,(2)セキュリティ機能の強化,(3)IIOP対応,(4)IDL2.0の生成,(5)CORBA2.0のクライアント対応,などの新機能を搭載する。

 開発ツールはPowerBuilderが6.5版に,PowerJが2.5版にと,それぞれバージョンアップしている。

 PowerBuilder 6.5の特徴は,Webアプリケーション開発環境を強化した点。PowerBuilderで開発したアプリケーションをWeb上に配置する作業を,アプリケーションの手直しなしでできる機能を備えた。その他の新機能としては(1)WYSIWIG HTML作成機能,(2)Webサイトの管理機能,(3)Webページの生成,(4)実データのモデリング,(5)JavaBeansのプロキシとCOMコンポーネントの生成,などがある。

 PowerJ 2.5の方は,以下の新機能を備えている。(1)WYSIWYG HTML作成機能,(2)Webサイト管理機能,(3)クライアント/サーバーの両側のJavaスクリプトの作成とデバッグ機能,(4)Webアプリケーションの生成,(5)実データのモデリング,(6)JDK1.1.6のサポートとJDKの切り替え機能,(7)JFCのサポートとSwingの実装。

 9月には日本でもマイクロソフトがツール・スイートVisual Studio 6.0を出荷する。特に企業向け開発支援機能を強化している点が特徴。Enterprise Application Studioの日本語版の発売は今のところ未定だが,企業向け開発環境のスイート製品の競争は今後,より激化しそうだ。