米Sun Microsystemsは12月8日,Java基本開発キットの最新版Java2を正式にリリースした。これまで「JDK1.2」と呼んでいたものを名称変更したもの。12月8日時点では,Windows 95/98/NT版(Final)とSolaris版(Early Access)がダウンロードできる。JDK1.2の最初の一般向けベータ版がリリースされたのは97年12月。それから正式版が登場するまでに,まる1年を要したことになる。

 Java2の最大の特徴は,IMF(Input Method Framework)を実装することだ。これにより,プラットフォーム非依存のかな漢字変換ソフトの実装や,Javaアプリケーション側からのかな漢字変換ソフトの制御が可能になる。日本では,ジャストシステムがJava版の一太郎の開発を表明している。

 日本でJavaが本格的に普及し始めたのは,JDKが1.1で日本語をサポートしたことがきっかけになった。今回IMFを実装したことで,同様に日本語対応のJavaアプリケーションが増える可能性が出てきた。

 JFC(Java Foundation Classes)に含まれる数々のクラスライブラリも目玉の一つだ。(1)Visual BasicやDelphiのように多様なGUIコンポーネントを提供するSwing,(2)2Dグラフィックス描画を強化するJava2D,(3)ネイティブ・アプリケーションとJavaアプリケーション間でのデータの転送を可能にするドラッグアンドドロップ機能,などが実装されている。

 そのほかの新機能としては,(1)「アクセス権」と「ポリシー」に基づく新しいセキュリティ機能,(2)CORBA(Common Object Request Broker Architecture)機能をJavaプラットフォームに追加するJava IDL,などがある。

 同社はまた,Java2よりソースコードを無償で公開することも発表した。Sun Community Source License(SCSL)という新しいライセンス・モデルを採用し,開発者は自由にJavaの技術開発や製品開発ができるようになる。

 オープン・ソース化の概要は以下の通り。
(1)商用ソフト開発のためのソースコードの使用や,変更も無料
(2)ソースコードを変更しても,変更結果をSunに報告しなくてもよい
(3)契約者が他の契約者とソースコードを変更したり共有する場合も無料。Sunは関与しない
(4)Sun以外の契約者が提供する仮想マシンに,SunのPersonalJavaやEmbeddedJavaのクラス・ライブラリを内包して再販することができる