マイクロソフトは99年1月21日,同社の最新データベースSQL Server 7.0を2月26日に発売すると発表した。価格は既報の通り。99年5月末には,データベース市場をほぼ二分する日本オラクルが最新データベースOracle8iを出荷予定で,いよいよ両社のデータベース戦争は新たな段階を迎える。

 SQL Server 7.0は,同社のデータベース戦略のカギを握る製品。スタンドアロンのパソコンから企業情報システムのサーバーまで,データベース製品の標準として広く普及させることを狙っている。機能的には大規模データベースやデータ・ウエアハウスなどの対応が目立つが,技術的なポイントは,あらゆるデータ形式への接続を可能にするデータ・アクセス仕様OLE DBを中核に据えた点だ。OLE DB側から見れば,SQL Server 7.0は複数あるデータソースの一つでしかなくなる。当然,Oracleなどの他社データベースも同様だ。データの格納場所と管理は,データベースやメール・サーバーなど適材適所に任せるというアーキテクチャである。

 一方,Oracle8iで実装予定(99年5月末時点ではベータ版での提供)のiFS(Internet File System)はOLE DBとは反対に,あらゆるデータをOracleのデータベースに格納してしまおうというアーキテクチャ。あくまでデータはRDBで管理する,という考え方である。

 OLE DBにしろiFSにしろ,今後21世紀のデータ管理手法として,標準的な技術になっていく保証はない。ユーザーの支持が得られなければ消滅する可能性もある。ただ,マイクロソフトに限って言えば,98年のVisual Studio 6.0に続き99年はSQL Server 7.0,Office2000と,相次いでOLE DB対応製品を投入してくる。iFSに一歩先じていることは間違いない。SQL Server 7.0を選択するか,Oracle8iを選択するかは,まさに今後のデータ管理方針の選択でもある。価格や見かけの機能だけでなく,データ管理の方針を考えて製品を選択するべきだろう。