開発ツールdbMAGICの開発元であるイスラエルのMagic Software Enterprise(MSE)は2月2日,日本法人マジックソフトウェア・ジャパン(MSJ)を設立したと発表した。資本金は1000万円(近い将来,1億円に増資する予定)で,出資比率はMSEが80%,これまでdbMAGICの総販売代理店だったワコムが20%。MSJの社長には,サイベースやスターリング・ソフトウェア・テクノロジー(現スターリング・ソフトウェア・アプリケーションズ)などの社長を務めた小川義水氏が就任した。

 dbMAGICは,コードを書かずにデータベース・アプリケーションを開発可能にするRAD(Rapid Application Development)ツール。日本ではワコムが89年から販売しており,すでに約1万5000社/団体に計25万本(クライアント・ベース)の導入実績があるという。

 今回,MSJを設立した背景について,ワコムの恵藤洋治社長は「日本でのdbMAGICビジネスは,年商16億円前後で推移している。しかし,今後より顧客やパートナのニーズにきめ細かくこたえていくためには,開発元自身が日本に出てくるべきだと考えていた。今回の日本法人設立は,3~4年前からの合意事項」と話す。ワコムはMAGIC事業部の要員を全員MSJに移管し,今後はワコム自身はdbMAGICの販売を手がけない。MSJは,この要員を合わせて社員数63人でスタートすることになる。

 MSJの小川社長は「開発ツール市場は,パイとしては4000億~5000億円の規模はある。しかし,まだアプリケーション開発にツールを使う割合が非常に小さく,10%をずっと下回っているだろう。だから市場性は非常に大きい。開発生産性の高さでは他のツールに引けを取らないdbMAGICのビジネスは,まだ十分伸ばせる余地がある」と見ており,「Magic社の全世界売上の少なくとも20%は日本市場で上げたい」という。

 このための方策として,(1)サポート体制の強化(開発サポート拠点と営業拠点の統合,Webサポート専任の設置,親会社の技術者を日本に常駐させる,など),(2)地方の営業拠点の強化(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の7拠点体制にする),(3)ハードメーカーやインテグレータ,ソフトハウスとの連携を活発化(特にUNIXやAS/400市場を攻略していく),(4)マーケティング予算を倍増,などを打ち出していく。