富士通九州システムエンジニアリングは2月4日，Linux上で動作するCとFortranのコンパイラをセットにした「Fortran ＆ C Package」を発売した。開発元は富士通。価格は教育・研究機関向けが6万5000円，一般向けが9万8000円。

　製品は(1)Cコンパイラ，(2)Fortranコンパイラ，(3)数値計算パッケージのSSL IIで構成される。(1)はANSI標準に準拠したCコンパイラで，日本語でメッセージを出力可能。K＆R仕様もサポートし，過去のプログラム資産も有効に活用できる。(2)はFortran 95/90/77/66に対応したFortranコンパイラ。同じく日本語でメッセージを出力できる。(3)は約260種のサブルーチンからなる汎用の数値計算ライブラリ。線形計算や固有値問題など，10個の分野を含む。

　動作環境として，Red Hat Linux 4.2/5.1/5.2，Turbolinux 2.0/3.0，Slackware 3.4.0/3.5.0，Plamo Linux 1.1.2/1.3.0，Debian GNU/Linux 2.0，Linux MLD IIIの各Intel版Linuxディストリビューションをサポートする。ほかの商用ディストリビューションに対しては，今後順次対応していくという。