日本シーゲイトソフトウェアは2月下旬をめどに,帳票作成ツールの新版Seagate Crystal Reports 7日本語版を出荷開始する。Windows 95/98/NT3.51以上で動作する。価格は7万8000円。前版からのアップグレード価格は3万9000円。

 Crystal Reportsは,代表的な帳票作成ツールの一つ。Visual Basic(VB)など開発ツールへのバンドル版を含めると,国内で約35万本を出荷しているという。

 バージョン7で追加された主な機能は,以下の三つ。
(1)Report Expert:ウィザードを使って,メニューにしたがって帳票を作成する
(2)Web上での帳票作成/分析:帳票データをサーバーに置き,SmartViewrというコンポーネントを使ってWebブラウザから帳票を作成/閲覧する。SmartViewerは,JavaBeans版とActiveXコントロール版がある
(3)地図を使った分析:帳票に地図を表示し,地図上の領域にデータを持たせる。地図の任意の領域のズームインやドリルダウンもできる

 Crystal Reportsの機能をActiveXコントロール化したReport Designer Component(RDC)も添付する。前版のバージョン6では,同社のWebサイトからコンポーネントをダウンロード(無償)する必要があったが,今回から同一パッケージに組み込まれた。RDCを使うと,VB上で帳票アプリケーションを作成できるようになる。RDC版も,上記の新機能を搭載している。作成した帳票アプリケーションは,自由に再配布できる。また,Delphi上で帳票を作成するVCL(Visual Component Library)版も同こんしている。