日本オラクルは4月26日,同社の最新データベースOracle8iに対応する開発ツール5製品を発表した。いずれも5月から夏にかけて出荷開始する。開発ツールのラインナップをそろえることで,Oracle8iのデビューに弾みをつける方針だ。

 同社が発表した開発ツールは次の通り。

(1)Oracle Developer Release6.0
 クライアント/サーバー(C/S)システムとWebシステムに対応した開発ツール。Oracle Developer/2000 Release2.1の後継となる。PL/SQLエディタなどの操作性が向上したほか,Javaプログラムを高速に実行できるようにJust-In-Timeコンパイラを搭載した。
 出荷開始は5月18日。Windows 95/98/NTおよびSolarisで動作する。価格は,Windows版が50万円,Solaris版が75万円(開発ライセンス)。

(2)Oracle Developer Server Release6.0
 Oracle Developerで開発したアプリケーションを,Webサーバー上でも実行できるようにするツール。Oracle Developer/2000 Server Release2.1の後継となる。
 出荷開始は5月18日。Windows 95/98/NTおよびSolarisで動作する。価格は,Windows版,Solaris版とも36万円(同時接続8ユーザー)。

(3)Oracle Designer Release6.0
 データベース・アプリケーションの上流設計ツール。Oracle Designer/2000 R2.1の後継となる。Developerとの親和性が高く,設計情報からDeveloper用のソースコードを自動生成する機能を備える。
 出荷開始は6月末。Windows 95/98/NTで動作する。価格は50万円(開発ライセンス)。

(4)KeySQL Release4.0
 OracleのデータをExcelに取り込んだり,Excel上からOracleデータを操作できるようにするツール。KeySQL Release3.3の後継となる。新版では,Excel97のアドイン・モードに対応し,Oracleデータの読み込み性能が現版より5~10倍に向上した。次期版ExcelのExcel2000もサポートする予定。
 出荷開始は5月18日。Windows 95/98/NTで動作する。価格は,検索機能のみの検索版が3万8000円,更新機能も加えた検索・更新版が5万8000円。

(5)Oracle WebDB
 Webブラウザからの操作のみで,Oracleを使ったWebアプリケーションの開発,Webサイトの管理などを可能にする開発ツール。今回が初登場となる。(1)~(4)と異なり,対象はプロの開発者以外でOracleを使用するユーザー。製品本体はWebサーバー側で実行し,Oracle Application Server 4.0や,ApacheやIIS(Internet Information Server)などCGI(Common Gateway Interface)をサポートするWebサーバーにも接続可能。自身も独自のWebサーバーを備える。
 出荷開始は99年夏を予定。価格は決まっていない。