パシフィック・ハイテックは7月9日に,Linuxディストリビューションの新版TurboLinux日本語版4.0を出荷開始する。

 TurboLinux 4.0の主な強化点は二つ。一つは,カーネルとして,Linuxカーネル2.2.9を採用したこと。五橋研究所(レーザー5)もLinux2.2を搭載したRed Hat Linux 6.0英語版を出荷することを発表済みだが,同カーネルをサポートした日本語版の投入はパシフィック・ハイテックが先になる。

 もう一つは,日本語入力ソフトとしてジャストシステムの「ATOK12 SE for Linux」をバンドルすること。ATOKの最新版であるATOK 12をLinuxに対応させたもので,デスクトップ環境での利用を前提としている。これがジャストシステムにとってLinux対応ソフトの第1弾となる(ジャストシステムは単体販売も予定)。また,前版でも付属していたオムロンソフトウェアの日本語入力ソフトであるWnn6 for Linux/BSDは,最新版のVer3.0となった。

 TurboLinux 4.0は,このほかに(1)開発環境として,これまでのC/C++,Perl,Fortranに加え,Java2や富士通のFortran&C Package(評価版),C++ベースのフリーのビジュアル開発ツールCode Crusader(英語版)を添付,(2)ハードディスク領域を自動的に認識し,既存の環境を壊さずにパーティションを作成する「自動パーティショニング機能」を搭載,(3)フリーウエアのX Windowシステムの新版「Xfree86 3.3.3.1」を採用,(4)ウィンドウ・システムとして,これまでのウィンドウ・マネジャAfterstepに加え,KDEやGNOMEを搭載,(5)ソフトボートのマルチOSブート・ソフトSystem Commanderの機能限定版System Commander Lightを付属,などの強化を図った。

 価格は9800円。TurboLinux 1.0/2.0/3.0のユーザー登録者は,5800円でアップグレードできる。その際は,同社のWebサイトを通じて申し込む必要がある。ワープロや表計算ソフトなどを含むTurboLinux Proについても,4.0版を7月下旬をメドに出荷する予定。

 同社は99年中に,TurboLinux 4.0を含むLinux製品を200万本配布することを見込んでいる。ここにはパッケージに加え,雑誌や書籍へのCD-ROM添付分も含まれる。ちなみに,98年までの累計本数は約100万本という。