新製品の名称は「Pervasive.SQL 2000 for Smart Cards」「同for Embedded Systems」「同for Mobile Devices」の三つ。出荷開始は99年第3四半期の遅い時期で,価格はその時に決めるという。現在はWindows CE,VxWorks用のベータが提供されている。
Pervasive.SQL 2000 for Smart Cardsは「ピコカーネル」を搭載し,動作に必要なメモリー容量は約8KB。Java Smart Cardを主なターゲットにしており,カード内ではJavaアプレットがJDBC(Java Database Connectivity)経由でSQL 2000の機能を利用できる。カードを例えばデスクトップ・パソコンのカード・リーダーに挿入すると,デスクトップ・パソコン上のアプリケーションからはODBC(Open Database Connectivity)とSQL,または後述のRSIを使ってカード内のデータの読み書きができるという。
Pervasive.SQL 2000 for Embedded Systemsは「ナノカーネル」を搭載し,大きさは50KBほど。デバイス・アプリケーションからのプログラミング・インタフェースは「Row Set Interface(RSI)」という独自のものだ。外部からはやはりODBC,SQL,RSIでアクセスする。
Pervasive.SQL 2000 for Mobile Devicesは「マイクロカーネル」を搭載し,大きさは400KB。デバイス内でRSIとBtrieveという2種類のAPIを利用できる点で,for Embedded Systemsをさらに機能拡張したものと言える。
同社のWindows向け,NetWare向けのPervasive.SQLはBtrieveをベースにSQL関連の機能を付加したものだ。一方,今回の3製品はまったく新しく開発したものだという。