米Sun Microsystemsは6月15日,Javaの基本開発キットであるJava2を3種類のエディションに拡充すると発表した。これまでのJava2をJava2 Standard Edition(Java2SE)とし,これに企業システム構築用のJava2 Enterprise Edition(Java2EE)と,組み込み機器向けのJava2 Micro Edition(Java2ME)を新たに加えた。Java2を用途別に用意することで,Javaの普及をいっそう促進することを狙う。6月15~18日に米サンフランシスコで開催しているJava開発者向けカンファレンスJavaOneの目玉の一つでもある。

 Java2EEは,Java2にEJB(Enterprise JavaBeans)やJSP(JavaServer Pages),Servletなど既存のJavaサーバーサイド技術を統合したもの。データベース接続用のJDBC2.0も付属する。9月にベータ版,12月に正式版を出荷する予定だ。一方のJava2MEは,携帯電話やカー・ナビゲーション・システム用にカスタマイズされたJava2の実行環境KVM(K Virtual Machine)を搭載しているのが特徴だ。

 Sunは6月15日に,Java関連で以下の発表も行った。

・Java2SEの次期版で,Java高速化エンジンHotSpotをサポート
・JSPをWebサーバー・ソフトApacheの開発者コミュニティにライセンスする意向を表明
・Sunの開発者向けプログラムSun Developer Connectionへの参加者が100万人を突破
・Sun Developer Connectionへの参加者が最大75%引きで同社製ハードなどを購入できるSun Developer Essentialsを開始
・Javaベースのメッセージ連携ミドルウエアJava Message Queueを発表。Java Message Service APIの初のインプリメンテーションとなる。出荷は9月末を予定
・Javaアプリケーションのルック・アンド・フィールに関するガイドJava Look and Feel Design Guidelinesを提供開始
・デジタル・テレビ関連のJava TV API仕様を提供開始
・3Comと共同で,Java2MEをPalm OS上に移植することを発表
・America OnLine(AOL)とNetscapeがJava2SEをサポートすると発表(6月16日)。NetscapeはCommunicatorの次期版5.0,AOLは同社のCD-ROMにJava2SEを含める予定