富士通静岡エンジニアリングは7月9日に,Javaで作成したアプリケーションのポータビリティ(可搬性)を検証するツール「J Scan V1.0」を出荷開始する。同社と富士通が共同で開発した。

 Javaは「実行環境(Java VM)さえあれば,同じプログラムがどのプラットフォームでも動く」というポータビリティが売り。だが実際には,(1)開発環境と実行環境でJava APIのバージョンが違う,(2)プログラムが実行環境でサポートしていないAPIを使っている,などの理由により,正しく動作しない場合がある。

 J Scanは,このようにポータビリティのネックになりそうな個所をターゲット・マシンがなくても検出できるようにするもの。(1)使用しているAPIが,同じレベル(例えばJDK1.1.6,Java 2 SDKv1.2など)の範囲にあるか,(2)マルチプラットフォーム性を損なう使い方をしていないか,などをチェックする。(1)の対象レベルは,JDK1.1.1~1.1.8,Java 2 SDKv1.2/v1.2.1,PersonalJava 1.1,EmbeddedJava。(2)では,(a)ドキュメント化されていないAPIがないか,(b)プラットフォームまたはハードウエア固有の文字定数を使っていないか,(c)ハードウエア固有のコードにアクセスできるAPIを使っていないか,などを調べる。チェック結果に対するアドバイスも表示する。

 またJavaアプリケーションの分析機能も備える。アプリケーションで使っているクラスやメソッドを調べて,クラス継承図やクラス/インタフェース情報,使用メソッド一覧などを作成する。これらの分析結果やポータビリティ・チェックの結果をHTMLファイルに変換して,ブラウザから参照することもできる。

 J Scanは,同社Webサイトからシェアウエアとして販売される。価格は4800円。Windows 95/98/NT 4.0で動作する。ほかに,JDK 1.1.6以降,Webブラウザ(Netscape Communicator 4.0以降,またはInternet Explorer 4.0以降)が必要。