米Sun Microsystemsと開発ツール「Forte」(フォルテ)の開発元である米Forte Softwareは8月23日,SunがForte社を買収することで合意したと発表した。買収金額は約5億4000万ドル。Sunの2000会計年度第2四半期(99年10~12月)中に買収を完了させる予定。Forte社は買収後も,Sunの子会社として同社名で活動を続ける。つい4日前には,米Motorolaが開発ツールCodeWarriorの米Metrowerksを買収すると発表したばかりで,このところ米国の独立系開発ツール・ベンダーが買収されるケースが目立っている。

 Forteは,オブジェクト指向により3階層型システムの開発から実行/運用までを支援するツール。独自の4GL(第4世代言語)でプログラムを作成し,その結果からC++コードを生成する。分散オブジェクト環境を実現するための実行環境も備える。特に,エンタプライズ・レベルの大規模アプリケーションの構築・運用に向く。作成したアプリケーションをインターネット/イントラネット環境で利用するためのForte WebEnterpriseという関連製品もある。日本ではシリウスが総代理店となっている。

 SunはNetscape(米America Online)と共同で,Sunのアプリケーション・サーバーNetDynamicsと,Netscapeのアプリケーション・サーバーNetscape Application Server(NAS)を統合していくことをアナウンス済み。Forteも広義のアプリケーション・サーバーと言えるので,今後これらの製品と統合されていく可能性が大きい。