マイクロソフトは9月14日,Windows NT Embedded Conferenceにおいて組み込み機器向けの新OS,Windows NT Embedded 4.0 日本語版を正式に発表した。出荷開始は99年10月末の予定。一般向けの販売はなく,提携企業に対してOEM供給する。価格は未定。

 Windows NT Embedded 4.0は,Windows NT 4.0とService Pack 5のすべてのコンポーネントをベースに,組み込み機器用コンポーネントを加えた製品。FlashメディアやCD-ROMリブートのサポート,ディスプレイ/マウス/キーボードを使ったユーザー・インタフェースの制限など,組み込み用のカスタマイズを可能とする。GUIの有無や実装機能に応じて,OEM供給のライセンスも4種類ある。サードパーティが提供する拡張ツールを使って,リアルタイムOSとして利用することも可能だ。

 開発者にとっては,Visual C++やVisual BasicなどのWindows上の開発ツールを使って動作アプリケーションを作成できるというメリットがある。NT Embeddedをインストールした開発マシン上でアプリケーションを作成し,実行可能イメージを組み込み機器(ターゲット・デバイス)にロードすればいい。基本的な手順はWindows CEの開発手順と同様だが,同こんするオーサリング・ツールTarget DesignerとComponent Designerを利用する点がやや異なる。Target Designerは実行可能イメージをビルドするツール,Component Designerは,専用コンポーネントを定義するツールである。

 同社には組み込み機器OSとして,ほかにWindows CEがある。NT Embeddedとの違いは次の通り。

ポイントWindows CEWindows NT Embedded
CPUx86,PowerPC,MIPS,SH,ARMx86,AMD
最低メモリー容量40KB16MB
最低ディスク容量256KB20MB
対象機器PDA,ディジタル・カメラなどPOS,コピー機,交換機,FAパソコン,PLC(プログラマブル・コントローラ),計装システムなど
必要な開発ユーティリティWindows CE Toolkit for VB/VCNT Embeddedに同こんのTarget DesignerとComponent Designer