米Symantecは12月13日,Java開発ツール「VisualCafe」とそれを担当するインターネット・ツール部門を米BEA Systemsおよび同社に出資している米Warburg, Pincus Venturesに売却すると発表した。売却金額は7500万ドル(約77億円)。反トラスト法に抵触する恐れがあるため,米司法省の審査を待って売却手続きを進める。BEAなどは新しい会社を設立してVisualCafeの開発・販売を続ける方針で,Symantecインターネット・ツール部門の従業員は新しい会社に移籍する機会が与えられるという。

 Symantecは,一時はJavaツールに加えてC++言語ベースの開発ツールなども開発・販売していた。これで,ついに開発ツールから全面的に手を引くことになったわけだ。今後は,ウイルス対策ソフト「Norton AntiVirus」などを核としたセキュリティ関連ビジネスを中心にしていくという。同社のJohn W. Thompson会長兼社長兼CEO(最高経営責任者)はニュース・リリースの中で「インターネット・ツール部門を独立させることで,当社の競争力の核心であるインターネット・セキュリティ分野にフォーカスすることができる」と語っている。

 一方の米BEA Systemsは,TP(トランザクション処理)モニターの「Tuxedo」で知られるミドルウエア・ベンダー。最近は,Webアプリケーション・サーバーの「WebLogic」を中心とするインターネット/イントラネット分野へのビジネスに積極的に進出している。VisualCafeのビジネスは独立会社が担当する形態をとるものの,当然WebLogicとの相乗効果を視野に入れているはずだ。

 シマンテック日本法人は今回の件に関しては,「日本市場での今後の予定は現在計画中です」とニュース・リリースの中で触れるにとどまっており,今後のVisualCafeの販売やサポートについての詳しい情報は明らかにしていない。