新しい文字コード規格JIS X 0213が,1月20日に正式なJIS規格として制定された。現在,コンピュータが扱う日本語の中で最も基本となる文字集合JIS X 0208:1997を拡張して,約5000字の漢字や記号類を新たに追加するものだ。1990年に制定されたJIS X 0212(補助漢字)に代わる規格として,約2年間策定作業を行っていた。X 0212とX 0213では,共通な文字もあるが片方だけにしか入っていない文字もある。規格の詳細はこちらへ。

 規格には,参考としてシフトJIS,EUC,インターネット(ISO 2022-JP3)での実装方法も記述されている。シフトJIS系のシステムでは,(フォントさえあれば)現状のままX 0213を扱える可能性は高い。規格を策定した符号化文字集合調査研究委員会(JCS)は,現在Unicode(UCS)にない文字の追加要求や,ISO 2022-JP3のRFC化などの作業も並行して行っている。規格書は2月~3月ごろ発売される見通し。