サイベースは1月26日,リレーショナル・データベース管理システム(RDBMS)「Adaptive Server Enterprise(ASE)」の最新版であるASE12を発表した。4月に出荷開始する。

 ASE 12の特徴はデータベース管理システムの1パーツとしてJava仮想マシン(Java VM)やXMLパーサーを搭載したこと。Javaで作ったクラスをJARファイル(Javaのアーカイブ・ファイル)にしてASE12にインストールすると,SQL文からそのクラスをユーザー定義型として呼び出したり,メソッドを関数として呼び出すことが可能になる。JNI(Java Native Interface),JDBC(Java Database Connectivity)経由でSQLエンジンとJava VM間の通信をすることもできる。Java VMはJDK 1.1.6ベース。「開発を始めたのがJDK 1.2(Java 2)が出るか出ないかの時期で,安定性を重視してJDK 1.1.6を選んだ。ASEの次期版ではJDK 1.2の採用を含め,Java関連の大幅な機能強化を検討している」(米SybaseのJohn Ellardプロダクト・マネジメント・ディレクタ)。

 もう一つの特徴であるXMLパーサーは,米Sun MicrosystemsがJavaで開発したものを搭載する。XMLテキストを(1)テキストとして格納する,(2)データを抽出して行と列に格納する,(3)オリジナルのテキストをそのまま格納し,必要なデータだけ抽出して格納する,といった方法で管理できる。

 価格はUNIX版が217万4000円(5コンカレント・ユーザー・ライセンス付き)から,Windows NT版が14万9000円(1コンカレント・ユーザー・ライセンス付き)から。ただし現時点では,Windows 2000は動作対象OSに含まれていない。今後数カ月のうちに,Windows 2000上でASE 11.9.2およびASE 12が動作するかどうかを確認する予定である。