米Caldera Systemsは3月10日に,サーバー向けのLinuxディストリビューション「OpenLinux eServer 2.3日本語版」を出荷開始する。価格は2万9800円で,ネオナジーを通して販売する。同社の既存製品としては「OpenLinux 2.3日本語版」がある。今回OpenLinux 2.3J eServerを投入して,サーバー用Linuxの分野で先行するTurboLinuxなどをキャッチアップすることを狙う。

 OpenLinux eServer 2.3日本語版の特徴は「Webmin」と呼ぶ遠隔管理ソフトを搭載していること。Webブラウザ・ベースで,日本語も利用できる。また,サーバー側のアプリケーション開発・実行環境として,IBM製品を選択したことも注目されよう。実行環境として「WebSphere Application Server Standard Ver.2.03 for Linux」を,開発環境として「VisualAge for Java」をバンドルする。ただし,WebSphereは90日間限定の試用版である(VisualAge for Javaは製品版)。

 他に搭載している商用ソフトはTrueTypeフォント「Fontface4550 Symon(さいもん)Ver.1.2」くらいで,それほど目立ったものはない。これは,ソフト(パッケージ)を絞り込むことでサーバーを安定稼働させることを同社が狙っているためだ。OpenLinux eServer 2.3のLinuxカーネルのバージョンは2.2.14,glibcは2.1.2。最大5案件まで,30日間の電話サポートまたは90日間の電子メールによるサポートが付く。