サン・マイクロシステムズは3月6日,UNIX OSの最新版である「Solaris 8オペレーティング・システム」を日本で3月下旬に出荷開始すると発表した(写真1=29KB)。Solaris 8は1月26日に米Sun Microsystemsが発表済み。今回からシングル・バイナリになるので,英語版も日本語版も存在しないことになる。このため,同日に行われた製品発表会の内容に目新しさはなかったが,日本法人経営陣の発言に同社の姿勢が表れている点が興味深かった。

 菅原敏明社長は冒頭のあいさつで「2000年問題とうるう年問題を無事クリアして,ネットワーク関連の開発ラッシュが始まっている。特に増加しているのは,ネットの都市とも言うべきデータ・センターの構築だ。サンはISP(Internet Service Provider)の市場で約6割のシェアを持っている。このシェアを維持・拡大したい。そして,Solarisをインターネットの基本的なOSにしたい」と発言した。また細井洋一 製品事業統括本部長は,8CPU以下で使うSolaris 8を商用・非商用を問わず無償提供することと,ソースコードを公開することについて「上ばっかりやっていて下がおろそかになってはいけない。大規模サーバーでSolarisを使っていて,開発現場のワークステーションでLinuxを使っている会社がある。そういう会社もすべてSolarisを使ってもらうように働きかけていきたい。Windows NT/2000を使っているPCサーバー分野にも,フリーになったSolaris 8が受け入れられるはずだ」と見通しを語った。

 担当者が行った製品比較やデモにも,他社製品への競争意識が表れていた。Windows 2000との比較ではSolarisはバージョン7から64ビットに対応したがWindows 2000はいまだに32ビットのみ,CPU数でもSolarisは128CPUで動くがWindows 2000は8または16CPU程度だとした。デモ(写真2=33KB)では,稼働中のコンピュータからプロセサ・ボードを抜くところ,Windowsなみにビジュアルなインストール画面などを見せてアピール。OS/390と比較しても拡張性,可用性,動的な構成変更などの点で同等以上であるとするなど,強気な姿勢を見せていた。

 サンの担当者によれば,Solaris 8のインテル版に関しては三つの入手方法を用意するという。(1)SunのWebサイトでCD-ROMを申し込む,(2)日本の販売会社がSunから取り寄せたCD-ROMを購入する,(3)日本のOEM会社から購入する,である。(1)は75ドル,(2)は75ドルが基準にはなるが,販売会社の方針によって価格が変動する,(3)はOEM会社がSunにロイヤリティを払う必要があるので,75ドルとはまったく関係がない価格になる。このほかに書籍や雑誌への添付も検討しているという。ただ,Sunは配布にあたって「どんなマシンにインストールしたか」などのデータを提供することをユーザーに求めており,書籍や雑誌に添付した場合にそれを確実にできるかどうかを議論しているということだ。

 SPARC版は,サン・マイクロシステムズが販売する。米国で販売されているものと同じものが1万数千円,日本語のドキュメントを付加したものが5万円程度になるという。