JDeveloperは,エンタプライズ・レベルのJavaアプリケーションの構築を支援するツール。3.1版では,「Java+XML(eXtensible Markup Language)」による開発を支援する機能をいっそう強化した。例えば,XML構文を色分けして強調表示したり,XMLやXSL(eXtensible Stylesheet Language)の構文をチェックする機能を搭載する。XSQL(XML Structured Query Language)を使って,データベースに問い合わせた結果をXML形式のデータにしたり,XMLデータをデータベースに格納するようなJavaプログラムも容易に実現できるという。アプリケーションの開発環境で,Javaプログラムが生成したXMLデータの出力画面を見ることも可能だ。このようにして,JavaのソースコードとXMLデータを同時に扱えるようにしている。
Oracle8iやOracle Application Server(OAS)との親和性も高く,JavaやXMLアプリケーションをそれぞれのサーバーで実行したままリモート・デバッグができる。Java2 Enterprise Edition(J2EE)のデバッグ・インタフェース(JDI)にも対応し,J2EEで作成した多階層アプリケーションの構築やデバッグ,サーバー上のJavaコンポーネントのリモート・デバッグも可能だ。そのほか,Oracle's XML Parser for Java,XSLT(eXtensible Stylesheet Language Transformation)ProcessorなどのXMLツール,XMLの開発をドラッグアンドドロップで可能にするJavaBeansコンポーネントなども搭載している(これらはOralce XML Developer's Kit(XDK)という名称で無償で提供している)。
Oracle JDeveloper 3.1は,Oracle8i Personal Edition 8.1.6,OAS 4.0.8.1,Oracle8i Lite 4.0.0.2などとともにスイート製品として提供される。価格は1048ドル(2年間のシングル・サーバー・ライセンス)から。