Tangoは,データベース(DB)とWebサーバーを連携させたWebアプリケーションを開発するためのツール。プログラミングの専門家でなくても開発できるように,CGI(Common Gateway Interface)やSQLの処理コードを記述しなくても,ビジュアルな開発環境でアイコンをドラッグアンドドロップさせていけば,Webアプリケーションを開発できるのが最大の特徴だ。
新版のTango 2000は,開発ツールのTango 2000 Development Studioとアプリケーション・サーバーTango 2000 Application Serverで構成。いずれも,同社のデータベースPervasive.SQL 2000のほか,Webアプリケーションの使用状況を監視して分析するツールTango 2000 Web Analyzerを装備した。またXML(eXtensible Markup Language)や,携帯端末用アプリケーションの開発に用いられる記述言語WML(Wireless Markup Language)もサポート。COM(Component Object Model)やJavaBeansなどのコンポーネント部品も扱えるようになった。
動作プラットフォームは,Windows 95/98/NT 4.0(Windows 2000については動作検証中)。サポートするWebサーバーは,Apache,IIS(Internet Information Server)3.0以降,Netscape Fast TrackまたはEnterprise Server 2.0以降。データベースは,Pervasive.SQL 2000とOracleにネイティブ接続できるほか,ODBCにも対応する。
製品構成ならびに価格は下記の通り。
製品名 | 概要 | 価格 | |
Tango 2000 Development Studio | Webアプリケーション用ビジュアル開発ツール | 4万9800円(2000年10月31日まではキャンペーン価格1万9800円) | |
Tango 2000 Application Server | Small Business Edition | 同時利用ユーザー数10人までの小規模向けWebアプリケーション・サーバー | 14万8000円 |
Standard Edition | 同時利用ユーザー数無制限のWebアプリケーション・サーバー。1ライセンスあたり利用可能なCPUは1台のみだが,複数購入すればクラスタリングも実行可能 | 34万8000円 | |
Professional Edition | Standard Editionを三つ以上購入する場合に割安になるよう価格を設定。Standard Editionを複数CPU構成の同一マシンで,アプリケーション・サーバー機能を無制限に実行できる | 98万円 | |
Corporate Edition | 大規模Webシステム向け。Standard Editionを複数CPU構成の複数マシンで,アプリケーション・サーバー機能を無制限に実行できる | 248万円 |
内田洋行が販売していた旧バージョン(Tango 2.x)からのアップグレードや,競合製品ColdFusionからの乗り換え特別価格の設定もある。