アシストは5月19日,Webアプリケーション・サーバー「Enterprise Application Server(EA Server)」の新版3.5日本語版を出荷開始した。EA Serverは米Sybaseが開発したアプリケーション・サーバー。HTMLやJava,C/C++,JavaBeans,ActiveX,CORBAなどをサポートするほか,開発ツールPowerBuilderで作成したアプリケーションをそのまま実行することができる。アシストが販売しているPowerBuilder 7.0のEnterprise版には,EA ServerのDeveloperがバンドルされている。

 EA Server 3.5では,ロード・バランシング機能を新たに搭載するなどの強化を図ったほか,新たにEnterprise Java Beans 1.1,Servlet 2.2対応などJ2EE(Java2 Enterprise Edition)に対応した。ただしJTS(Java Transaction Server)などにはまだ対応していないため,J2EE完全対応というわけではない。今冬に出荷予定の3.6版でJ2EE完全対応にする予定だ。

 3.5版では,ライセンス形態と価格を大幅に変更したのも注目される。従来は,実行ライセンス1種類(EA Serverのフル機能を利用可能)と開発ライセンスだけだった。3.5版からは,実行ライセンスをEnterprise,Advanced,Small Businessの3種類にした。EnterpriseはEA Serverのフル機能を利用可能で,クライアントの接続数は無制限。Advancedはフル機能から2フェーズ・コミット機能とフォールト・トレランス機能を除いたもの。Small BusinessはAdvancedからクラスタリング機能を除いたもので,サーバーへの接続数は10に制限している。

 これに伴い,価格も変更した。従来はWindows NT版が180万円,Solaris版が240万円だった。3.5版はWindows NT版,Solaris版とも,Enterpriseが240万円,Advancedが98万円,Small Businessが36万円になった。さらに,従来は1CPUごとの価格だったが,今回からCPUの数は無関係となった。例えば,従来はWindows NT版で4CPUだと720万円かかっていたが,今回からその3分の1の240万円で済むようになった。小規模の環境で同製品を利用したい,あるいは複数CPUの環境で利用したいというユーザーはメリットが大きいだろう。ちなみに開発者向けライセンスのDeveloperは,従来と同様9万8000円。

 今回出荷したWindows NT版とSolaris版に続き,近くHP-UX版とLinux版も出荷する予定という。ただし,Windows NT版はWindows 2000には対応していない。今後1年間で約20億円の売り上げを見込む。