2000年6月30日,ひっそりとあるソフトウエア製品の歴史に幕がおりた。インプライズが,同社のWindows用データベース開発ツールVisual dBASEの国内販売を終了したのだ(同社発表資料はこちら)。パソコンにおけるデータベース開発という,それまでになかったソフトウエア開発スタイルを生み出したdBASEシリーズであったが,時代の進歩についていけず,ついに国内の開発ツール市場から姿を消すことになった。

 Visual dBASEは,MS-DOS時代に一世を風靡(ふうび)したデータベース開発ツールdBASEのWindows版。データベース開発言語のdBASEは,Xbase言語として標準化が進み,米MicrosoftのFox Proや,米Southern Pacific Computer Products USA(旧サザンパシフィック)のARAGO for Windowsなど多くの互換製品を生み出した。しかし,dBASE自身はMS-DOSからWindowsへの移行に手間取り,大きくシェアを落とした。

 そのため,開発元の米Inpriseは1999年3月,Visual dBASEの開発/販売権を米dBASE(米Ksoftの子会社)へ移管。米dBASEとインプライズとの日本での契約が終了するのにともない,販売を6月末で終了することとなった。3月31日にはすでに,MS-DOS版のdBASEも販売終了している。現在同社が実施しているVisual dBASEのサポートは継続するが,こちらも2000年12月末をもって終了する予定だ。