マイクロソフトは10月27日に,リレーショナル・データベース管理システム(RDBMS)SQL Server 2000日本語版を出荷開始する。前版のSQL Server 7.0に対し,(1)XML(Extensible Markup Language)に対応,(2)ファイアウォールを介したブラウザからのデータ・アクセスを可能にした,(3)Webを介したOLAP(Online Analytical Processing)分析に対応,などの強化を図った。

 SQL Server 2000は,以下の6種類で構成される。
(1)Enterprise Edition:基幹システムやWebサーバーと連携して使う最上位製品。32個までのCPUと,64GBまでのメモリー空間に対応する。OLAPや並列インデックス作成機能などを備える
(2)Standard Edition:中小企業での利用を想定。4個までのCPUと,2GBまでのメモリー空間に対応する
(3)Personal Edition:(2)とほぼ同等の機能を備え,Windows 98/Me/2000 Professional/NT Workstation 4.0で動作するように設定したもの
(4)Developer Edition:(1)と同じ機能を持つ開発/テスト用の製品
(5)Desktop Engine:組み込み用データベースに用いるもの。GUIツールは付属せず,同時アクセス・ユーザー数は5人,データベースのサイズは2GBが上限となっている
(6)Windows CE Edition:Windows CEを組み込んだ装置の上で動作するSQL Server 2000互換のデータベース・エンジン。SQL Serverとのレプリケーションなどでデータを取得できるようにした

 特に前版と大きく異なるのは価格体系だ。これは,9月1日に同社がサーバー・ソフトウエア製品群のライセンス体系を変更したことに対応するもの。従来は,製品本体の価格であるサーバー・ライセンスとユーザーがサーバーに接続するためのCAL(Client Access License)を別々に設定していたが,新体系ではユーザー数による料金体系をほぼ取りやめ,サーバーのCPUの個数による課金(プロセサ・ライセンス)とした。これはインターネット経由でユーザーがサーバーを利用する場合,ユーザー数の把握が困難であることを反映したためという。ところがSQL Server 2000では,新料金と旧料金の双方をサポートしている(表)。社外向けの利用法と社内向けの利用法が比較的はっきり分かれることを想定しているためだ。このため,同社のサーバー製品の中で最も複雑な料金体系となっている。

 

Microsoft SQL Server 2000の価格例(Standard Editionの場合)
ライセンス形態 推定小売価格
サーバー・ライセンス
(従来の料金体系)
パッケージ製品
 5CALが付属
 10CALが付属
 5CALが付属するアップグレード
 10CALが付属するアカデミック・パック

27万3000円
41万4000円
10万1100円
16万8200円
Open License
 Open Business

12万7900円
Select
 Select 価格レベルA

8万200円
プロセサ・ライセンス
(新料金体系)
パッケージ製品
 1プロセサ・ライセンス
 1プロセサ・ライセンス・アップグレード

91万9000円
33万8400円
Open License
 Open Business

82万800円
Select
 Select 価格レベルA

51万4700円