Live Linuxは,Linux(V2.0.33)のカーネルを1枚のCD-ROMに収録しており,(1)CD-ROMから直接ブート,(2)フロッピ・ディスクとCD-ROMを使ってブート,(3)フロッピ・ディスクとネットワーク上に存在するCD-ROMドライブからブート,(4)ハードディスクに2MB程度コピーしてMS-DOSからブート,のいずれかの形で起動できる。このようにして,ハードディスクの故障などの緊急時にも速やかにパソコンを復旧できるようにした。
起動後に,Zip,PD,JAZ,DAT,MOなどのメディアやネットワーク上の他のマシン(Windows95,Macintosh,UNIX)にデータをバックアップできる。また,設定した内容をフロッピに保存して,次回起動時に同じ設定でブートさせることも可能。FTPサーバーやWWWサーバーの機能も備え,WindowsマシンとMacintoshでデータをやり取りする中継マシンとしての使い方もできる。
緊急時用のブート・フロッピと異なり,日本語環境を装備しているなどLinuxの機能をほぼ完全に備えているので,Windowsマシン上で起動してみるといったLinuxを体験する用途にも使えそうだ。