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ソース・コード分析機能でより安全で性能の高いコードにする

図2●Visual Studio 2005 Team Foundationの開発プロジェクト・ポータル・サイト
改変されたコードの割合など,プロジェクトの進ちょく状況などをグラフ表示できる。図は開発中のもので,2005年春に公開予定のベータ2版や製品版では変更されることがある。
図3●Visual Studio 2005 Team Architectが備えるプロジェクト管理機能
Visual Studioの開発環境だけでなく,Excel 2003やProject 2003でも管理できる。

 Visual Studio 2005 Team Developer Editionは開発者(デベロッパ)のための製品である。ソース・コードの分析機能やプロファイリング*機能が開発環境に統合されている。コードの分析機能はコンパイル時に働き,セキュリティ上問題が生じる恐れがある部分に警告を出したり,より性能の出るコーディング方法をアドバイスしたりする。

 Visual Studio 2005 Team Test Editionは,テスターのためのエディションである。単体テストやWebアプリケーションのテスト,負荷テストなどができる。Webテストでは,Webアプリーションの操作手順を記録し,その操作を複数のユーザーが同時に行った場合をシミュレーションする。その際,単位時間当たりのユーザー数の増え方や,ユーザーが利用するWebブラウザの種類を決められる。

 Visual Studio 2005 Team Foundation Editionは,ほかの3製品と異なり,チーム開発のインフラを提供するための製品である。「Team Foundation Server」と呼ぶサーバーを構築し,ソース・コードのバージョン管理,開発プロジェクトの管理,開発プロジェクトの情報を開発チームのメンバーに提供するイントラネットのポータル・サイトなどを提供する(図2[拡大表示])。Team Foundation Serverからソース・コードをチェック・アウトしてコーディングし,再びチェック・インするときには「コード分析をしなければならない」などのポリシーも設定可能だ。

 Team Foundationを利用して,プロジェクト管理者は開発メンバーに仕事を割り振ったり,プロジェクトの進ちょく管理をしたりできる。プロジェクト管理には,Excel 2003やProject 2003も利用できる(図3[拡大表示])。一方,開発チームのメンバーは,Team Foundation Serverにログオンすると,自分の役割がVisual Studio 2005の開発環境内に一覧表示される。

 本特集では,以上のようなVisual Studio 2005 Team Systemが備える新機能を,2004年12月に,MSDN会員向けに公開されたCommunity Technology Preview(CTP)版を基に解説する。このCTP版はベータ2版の先行開発版である。ベータ2版は2005年春に公開が予定されている。製品版は,2005年内に出荷の予定である。

(山口 哲弘)