ノベル(該当サイト)は10月17日,ログオン操作のわずらわしさを軽減するアクセス管理ソフト「Novell Single Sign-on 2.0/v-GO for Novell Single Sign-on(NSSO Bundle)」を発表した。10月23日に出荷する。同社のディレクトリ・サービスNDSとともに使うと,ユーザーは1回のログオン操作だけで,ファイル・サーバーや電子メール・サーバーのほか,会員制Webサイトなどに対する個別のログオン操作が不要になる。ユーザーの利便性の向上とともに,ユーザーがパスワードを忘れた場合などのヘルプデスク業務の軽減が図れる。

 NSSO Bundleは,サーバーや各種アプリケーション,会員制Webサイトに接続するとき,そのログオン処理ダイアログ・ボックスに対するユーザーの操作を自動化する。サーバー・アプリケーションやWebサイト側のプログラムを修正する必要はない。NSSO Bundleに新しいログオン先を登録するときは,ユーザー向けのウィザードか管理者用コンソールを使って容易に定義できる。

 ユーザーIDやパスワードは,「NDS eDirectory」などのノベルのディレクトリ・サービス製品で一元管理する。ユーザーは,このディレクトリ・サーバーにログオンする。IDとパスワードは,ディスク上に格納するときも,ネットワーク上を転送するときも暗号化されている。クライアント側にIDとパスワードをキャッシュする仕組みもあるので,外出先でディレクトリ・サービスを利用できない状態でも,会員制Webサイトのログオン操作を簡略化することが可能だ。価格はオープン(米国では49ドルから)。
(渡辺 享靖=日経Windows2000)

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