システム管理ソフト・ベンダーのクオリティは4月5日,ネットワーク上のPCのハードとソフトの情報を管理する「Quality Asset Watcher Ver1.0」(QAW)を開発したことを明らかにした。価格はオープン・プライス。参考価格は100ライセンスで120万円から。出荷開始は2001年5月15日を予定している。

 QAWは,同社が販売しているパソコンやソフトなどの資産を管理するソフト「QND Plus」と,ソフトの使用状況を監視する「KeyServer」(開発は米Sassafras Software社)の機能を1つに統合した製品だ。企業で購入したパソコンの台数やスペック,インストールされているソフトの名称やバージョンを管理するだけでなく,違法コピーを防ぐためのライセンス管理機能を備えている。

 同社は特にライセンス管理機能を前面に出して,QAWを企業に売り込む考えだ。追い風になっているのが,2001年1月の著作権法の改正だ。違法コピーに対する罰則が強化されており,違法コピーをした企業または社員は,3年以下の懲役か1億円(従来は300万円)以下の罰金に処される。ソフト・ベンダーも違法コピーの摘発活動に力を入れる傾向があり,ユーザー企業は故意でなくともライセンス管理が不十分であったために,思わぬ損害を被ることもあり得る。

 QAWでは,ソフトウエア・ライセンス管理機能により,違反コピーを防ぐことが可能になる。購入したソフト・ライセンス数などを登録しておけば,QAWがデータを収集した際に,インストールされているソフトの本数と照らし合わせ,購入したライセンス数を超えるようであればインストールできなくする。

 さらに,ユーザーがソフトを使用している時間などをログとして記録する機能がある。ソフトの使用頻度などを分析することで,同じソフトを同時に使用している最大ユーザー数を把握できる。そのため,ライセンスの内容が,最大同時使用ユーザー数になっている場合,余分な追加購入や思わぬライセンス違反を避けることができる。

伊藤 康生=日経Windows 2000