日本クアンタム・ペリフェラルズがNAS(Network Attached Storage)サーバー市場に参入した。既に4月中旬からエントリ・クラスのNAS製品「Snap Server 4100」を出荷しているが,第2四半期中には開発元である米Snap Appliancesの日本法人スナップアプライアンスジャパンを立ち上げ,本格的な販売活動を開始する。Snap AppliancesのJames Schraith会長兼CEOは,「米国ではエントリ分野で約80%のシェアを獲得した。日本では2年以内に3~5割のシェアを実現したい」と意気込みを語った。

 Snap Serverは,Ethernetなどネットワークに直接接続して利用するファイル・サーバー専用機。Windows用のCIFS(Common Internet File System),UNIX用のNFS(Network File System)を標準でサポートし,Windows,UNIXなどの異種OS間で相互にデータやファイルを共有できる。主に数10~150台程度のクライアント・マシンを接続したネットワークでの利用を想定している。導入時の設定を簡素化することで,電源投入から5分以内にファイル・サーバーとして利用できるという。

 搭載するハードディスクの容量別に,160Gバイトの「Snap Server 4100(160GB)」と300Gバイトの「同(300GB)」の2機種を用意した。本体は1Uサイズ(約4.4cm)のラックマウント・タイプ。RAIDレベルは0,1,5に対応する(出荷時はRAID5に設定済み)。米PowerQuestのバックアップ・ソフト「DataKeeper」(日本語版)が付属しており,パソコン上のデータをSnap Serverへ自動的にバックアップできる。価格は160Gバイト版が59万8000円,300Gバイト版が89万8000円。

 NASサーバーは,企業のデータの急激な増大を背景に,導入の容易さや拡張性の高さなどが評価されて急成長している製品カテゴリ。搭載するディスク容量や性能,高可用性機能などによって,エントリからハイエンドまで製品のカバー範囲は広い。ハイエンドの製品は,搭載ディスク容量が数Tバイトにもなる。ハイエンドやミッドレンジ分野では,米EMCや米Network ApplianceのNASサーバーが実績がある。

 日本クアンタムが最初にターゲットとするのは,小規模なワークグループ向けの市場。6月には,搭載容量が80Gバイトとより小さいデスクトップ型の「Snap Server 2000」を発売する予定だ。今年後半には,ミッドレンジ向けにも製品を投入する。搭載容量が900Gバイトで,ハードディスクのホットプラグや電源の2重化,ギガビットEthernetなどに対応する「Snap ES 12」を出荷することを明らかにした。

(森重 和春=日経Windows 2000)