米Microsoftの次世代インターネット戦略「Microsoft .NET」に基づくアプリケーションが,Windows以外のプラットフォームでも利用可能になりそうだ。Microsoftは6月27日に,カナダのCorelと共同で,プログラミング言語「C#」と.NETアプリケーションの実行環境となる「CLI(Common Language Infrastructure)」をFreeBSD上に移植していくと発表した。当面は,研究やデバッグ,学習などの用途を想定して開発する。

 Microsoftは2000年10月,Corelに対して1億3500万ドルを投資した。このとき,CorelがLinux版の.NET関連ソフトを開発するのではないかと噂されていたが,今回の発表で,とりあえずFreeBSD版を開発することが明らかになった。

 先日提供を開始した統合開発環境のVisual Studio.NETベータ2にも,非Windowsプラットフォームへの対応を匂わせる記述が含まれていた。Helpの一部には.NETでサポートされるターゲットOSのリストとして,Linux,UNIX,Macintoshなど,Windows以外のOSの名前が記載されていたのだ。これが本当だとすれば,インターネット・サーバー用途で普及している非WindowsプラットフォームをMicrosoftのWebサービスの基盤として取り込める。.NET戦略を普及させる上で,大きな一歩となるだろう。

 Microsoftは開発にあたり,C#やCLIのソース・コードをCorelに公開する。これは,同社が5月に発表したMicrosoft製品のソース・コードの開示方針「Shared Source」に基づく初の取り組みとなる。Shared Sourceは,自社ソフトウエアの知的所有権を保護しつつ,パートナ企業に対してのみソース・コードへのアクセスを認めるというもの。ライバルのLinuxを支えるオープン・ソースのビジネス・モデルに対して,Microsoftが否定的な立場であることを改めて鮮明にした。

(小野 亮=日経Windows 2000)