富士通とマイクロソフトは6月27日,富士通の統合運用管理ソフト「System Walker」シリーズ向けにマイクロソフト製品を管理対象とするアドオン・ソフトを共同開発していくと発表した。第1弾として,SAN(Storage Area Network)環境におけるSQL Server 2000用のバックアップ・ソフトを7月に提供する。マイクロソフトは最近,多くのベンダーと相次いでSAN関連の提携を発表。SQL Server 2000をSAN向けの大規模データベースとして拡販していく戦略を押し進めている。

 今回発表した管理ソフトは,富士通製のSAN対応ディスク・アレイ装置GR700シリーズとSQL Server 2000 Enterprise Editionを組み合わせた場合に,そのデータベースを高速にバックアップする「SystemWalker/StorageMGR V5.0L20」。テラバイト級の大規模データベースをシステムの稼働中に高速でバックアップできるようになるという。世代管理やポリシー管理機能なども備える。

 今後はさらに,遠隔地のディスク・アレイ上に複製やバックアップを作成して災害に備えるリモート・バックアップ機能や,SANのディスク・スペースやパフォーマンスの管理機能,SANを構成するサーバーやストレージの構成管理や障害監視などの機能を提供していく予定である。

 両社は,富士通社内のWindowsプラットフォーム・センターに富士通製サーバーPRIMERGY,GR700シリーズとSQL Server 2000で構成するシステムを構築し,共同で動作検証を実施する。このほか,各種イベントや技術者教育プログラムなど,SANソリューション向けのプロモーション活動でも協力する。

 マイクロソフトはここ2カ月足らずの間に,SANシステム上のSQL Server 2000に関する提携を相次ぎ発表した。5月14日にNECと,6月11日には日立製作所と,6月20日にはコンパックコンピュータと,いずれもSAN上のバックアップ・ソリューションの共同開発を中心とした協力関係を明らかにした。SANは,大規模データベースを格納するプラットフォームとして,今後市場の拡大が期待できる領域。ただし大規模データベース分野では現在,UNIXプラットフォームが強い。マイクロソフトは各メーカーと協力して,SANとWindows 2000,SQL Serverを組み合わせたシステムを拡販し,UNIXに対抗していく考えだ。

(森重 和春=日経Windows 2000)