固定IPアドレスを複数提供する,企業向けADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)接続サービスが続々と登場している。

 ソニーは7月2日,ブロードバンド向けソリューション・サービスである「bit-drive」の新しいメニューとして,高速インターネット接続サービス「ADSL pro」を発表した。また,日本ユニシス情報システムも同日,インターネット接続サービス「U-netSURF」を開始した。これまで,日本テレコムやKDDIといった「通信会社」が同様のサービスを提供していたが,通信以外の分野でトップ・クラスの企業がADSL事業に参入してきたことにより,企業向けADSLサービスが急速に普及する可能性が高くなった。

 ソニーのADSL proは,クローバルIPアドレスを固定で8個または16個提供する。通信速度は下り最大1.5Mビット/秒,上り最大512kビット/秒。ADSL事業者であるアッカ・ネットワークスのアクセス回線設備を使い,ソニーのbit-driveを経由してインターネットに接続する。アッカのアクセス回線にADSL proユーザー専用の帯域を確保し,高品質な通信環境を提供するとしている。月額費用は4万8000円から。ソニーは今後,上りと下りの速度が同じSDSL(Symmetric Digital Subscriber Line)サービスも提供するという。

 一方,日本ユニシス情報システムのU-netSURFは,最大6個のIPアドレスを割り当てる。同サービスは,ADSL事業者のイー・アクセスのADSL回線とU-netSURFのインターネット接続サービスを組み合わせたもの。上りが320kビット/秒で下りが640kビット/秒の「eADSL640」と,上りが512kビット/秒で下りが1.5Mビット/秒の「eADSL1500」という2種類のメニューを用意する。月額費用は2万7000円から。

(小野 亮=日経Windows 2000)