米Microsoftは10月8日,.NETサービスの第1弾として「.NET Alerts」のプレビュー・サービスを開始した。.NET Alertsは,Microsoftが提供する個人ユーザー向けの.NETサービス群「.NET My Services」(開発コード:HailStorm)の1つ。元々「MSN Alerts」と呼んでいたサービスである。インターネット・オークションの入札価格や株価など刻一刻と変化する情報を,パソコンや携帯電話,PDA(携帯情報端末)などに素早く届けることができる。既にインターネット・オークション大手の米eBayが入札価格の通知サービスを運用しているほか,Microsoftのポータル・サイトMSNでも一部のサービスを.NET Alertsに対応させている。さらに20社程度が.NET Alerts対応サービスを準備中で,この先6カ月程度の間に順次サービスを開始する予定だという。

 .NET Alertsで情報を提供する企業は,情報を所定のXML(Extensible Markup Language)形式のデータとして公開するXML Webサービスのサイトを立ち上げておく。すると.NET Alertsのシステムがこの情報を取り出して,エンドユーザーに届けてくれる。情報はすべてのユーザーに無差別に送られるわけではなく,あらかじめユーザー1人ひとりがどの情報を受け取るか選択する。ユーザーの環境に合わせてインスタント・メッセージや電子メールなど様々な形態で送られるが,企業側ではエンドユーザーの端末の種類に関係なく1種類のデータを作成するだけでよい。

 現在の.NET Alertsはプレビュー・サービスという位置づけで,参加企業を限定している。今後,正式なサービス開始時には広く参加企業を募るという。10月22日から米ロサンゼルスで開催予定の開発者会議Professional Developer Conference(PDC)で.NET Alertsを初めとした.NETサービス群の詳細を公開し,2001年中にも.NET Alerts対応サービス開発者向けに,テスト環境などの提供を始めるとしている。

(斉藤 国博=日経Windowsプロ)