NECと米Microsoftは10月16日,高性能・高信頼な次世代PCサーバーの開発やWindowsベースのシステム・インテグレーション・サービスなどの提供に関する戦略提携を発表した。発表会場に現れたMicrosoftのBill Gates会長(写真)は,1997年に国内メーカーとして初めて技術提携したときから続く,NECとの緊密なパートナシップを強調した。

 今回の提携は製品開発からサービスまで含む包括的なものだが,その中心となるのはミッション・クリティカル分野で使用する高性能・高信頼なWindowsサーバーの開発協力である。NECは現在,最大512個のItaniumプロセッサを搭載可能な次世代64ビット・サーバー「AsAmA(アサマ)」(開発コード名)を開発中だ。多数のプロセッサ・モジュールと入出力サブシステムを高速インターコネクトで結合する,スケーラビリティの高いアーキテクチャを採用する。大規模サーバーには不可欠なシステム・リソースの論理分割機能も備える。マイクロソフトの次期サーバーOSとなるWindows .NET Server(64ビット版)と組み合わせ,そのシステムが大規模基幹業務の処理に必要な性能と可用性を確保できるようにするための検証を,2社が共同で実施する。また,AsAmAが備えるシステム・リソースの論理分割機能を強化するための共同検証も行う。

 NECが2002年春に出荷予定の省スペース・サーバー「ブレードサーバ」についても,マイクロソフトのアプライアンス・サーバー向けOS製品などと組み合わせたシステムの共同検証を実施する。現在の省スペース・サーバーはラックマウント型の1Uサイズが主流だが,PCIカードのような形状のブレードサーバは,3Uサイズのきょう体に6台分のブレードを収容できる。ラックマウント型としては最も実装密度が高い。

 NECとMicrosoftは,このほかにもネットワーク・ストレージ製品や無停止サーバーに関する評価・検証についても協力する。

(渡辺 享靖=日経Windowsプロ)