1月28日,メールで増殖する新種のワームが国内で広がりを見せた。ウイルス/ワーム被害の届け出先機関となっている情報処理振興事業協会(IPA)は同日,このワーム「W32/Myparty(仮称)」に関する情報サイトを公開した(該当サイト)。

 ワームは「new photos from my party!」という件名の付いたメールへの添付ファイルとして送られてくる。メール本文は「パーティの新しい写真が載っているWebページを添付した」という意味の英文で,添付ファイル名は「www.myparty.yahoo.com」。拡張子“.com”のファイルはDOSのコマンド・ファイルだが,Webサーバーのドメイン名に見えるファイル名にすることで,インターネット・ショートカットとの誤解を招きやすくしている。このファイルを実行すると,Windowsのアドレス帳にあるメール・アドレスに自分自身を添付したメールを送信する。

 28日夕方から29日にかけて主要なアンチウイルス・ソフトはこのワームへの対応を済ませている。しかし広まり始めたのがそれ以前の28日昼ころであったため,当初はアンチウイルス・ソフトを導入し適切に運用していても検出できないサイトが相当な数に上ったと見られる。ただ,このワームにメールのプレビュー画面などから自動で起動する機能はなく,受信してしまった場合でもそのメールを削除すれば増殖の恐れはない。今回のワームの増殖は,「添付ファイルをむやみに開かない」という鉄則の徹底の難しさを改めて示した。

(斉藤 国博=日経Windowsプロ)