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 Microsoftは,ビデオ/音声/インスタント・メッセージなどのマルチメディアを統合的に使ったリアルタイム・コミュニケーション(RTC)用のサーバー・アプリケーションを計画中だ。次期サーバーOS「Windows .NET Server」の基本機能を拡張するもので,IETF(Internet Engineering Task Force)が規格化したRTCのメッセージング・プロトコル「SIP(Session Initiation Protocol)」に準拠したシステムを構築する際に利用できる。日本でも展開する予定。

 Windows .NET Serverは「RTCサービス」と呼ぶRTC用サーバー機能を標準で備える。これは統合型のリアルタイム・コミュニケーション・システムにおいて交換機に相当する役割を果たす機能。例えば,社内ネットワークのクライアントPCが.NET ServerのRTCサービスにアクセスし,コミュニケーションを取りたい相手のステータス(在席,不在など)とIPアドレスを取得するなどが可能である。この処理の後,クライアント同士が相手とピア・ツー・ピアでビデオ会議などのリアルタイム通信を行う。Windows XPの標準ソフト「Windows Messenger」は,バージョン4.6以降がSIPをフルサポートしており,SIP機能を備えるWindows XPマシンがRTCのクライアントになる。

 これに対して,計画中のRTC用サーバー・アプリケーションを利用すると,より高度なシステムを構築できる。例えば,RTCサービスに対して,さらにIP電話の保留転送機能や,複数個所と同時に行えるビデオ会議システムといった追加機能を提供する。SDK(ソフトウエア開発キット)もリリースする予定があり,ソフトウエア・ベンダーやシステム・プロバイダは,プロトコル・スタックを意識することなく,RTC用サーバー・アプリケーションをカスタマイズできるという。

 詳細の一部は,2002年4月24日~26日に開催される「Computer Telephony World Expo/Tokyo 2002」(東京ビックサイト)で発表される予定。

(木下 篤芳=日経Windowsプロ)